徳島大学大学院医歯薬学研究部 予防歯学分野 口腔科学部門

徳島大学歯学部(口腔科学教育部)HPへ
アクセス・お問い合わせ

研究内容

(1)粘膜免疫を基盤とした鼻咽腔関連リンパ組織における分泌型抗体産生と免疫寛容の誘導機序についての研究、およびその応用としての新規粘膜ワクチンの開発

 粘膜系と全身系の両免疫システムに抗原特異的免疫応答を成立させることが可能な粘膜免疫を基盤として、鼻咽腔関連リンパ組織におけるIgA抗体のクラススイッチを誘導する樹状細胞の機能解明に取り組むとともに、樹状細胞を標的としたFlt3リガンドを組み込んだDNA粘膜アジュバントの開発と、その抗体誘導機序の解明を行う。また、M細胞特異的に結合するタンパクを利用して粘膜免疫寛容機序の解明を行う。

 Mechanisms of immune response and tolerance in the nasopharyngeal-associated lymphoid tissues, and the development of novel mucosal vaccines,

(2)動脈硬化予防因子としての抗ホスホリルコリン (PC) 自己抗体の存在意義と産生調節機構の解析

 酸化された低密度リポタンパク質 (LDL)に発現する抗原決定基に対する抗PC抗体が、正常な動物体内に存在する。抗PC抗体は、マウスでは肺炎球菌感染防御における役割が従来注目されてきたが、ヒトでは最近になって動脈硬化を抑制する可能性が疫学研究等から示唆されつつある。PC含有抗原をマウスに粘膜投与する実験医学的研究と、ヒトでの疫学研究の両面から、特にIgAクラスの抗体の存在様式と機能について解析を行う。

 Anti-phosphorylcholine antibody, a natural autoantibody as a potent preventive factor against atherosclerosis and pneumococcal infection; regulatory mechanism for production and its “raison d’être (meaning of being)”,

(3)唾液中の生理活性物質(サイトカイン、抗体、酵素、ホルモン等)の発現調節機構と、口腔や全身の健康状態との関連性。それらの健康指標としての応用に関する研究

 唾液中には、血中に匹敵、あるいは血中を超えるレベルで存在するサイトカインも多数あるが、その生理的な意義は不明である。また様々な特異性の分泌型抗体が存在し、粘膜免疫の一翼を担っているが、調節機構はほとんどわかっていない。これらについて、口腔および全身の健康との関連を上記(1)(2)の研究テーマの観点から研究するとともに、口腔局所のフローラの変容や口臭との関連性についても研究する。

 Various biological substances in the saliva (i.e., secretary antibodies, cytokines, enzymes, other proteinous and non-proteinaceous substances); relationship between their levels and oral and/or systemic health conditions, and application to diagnostic markers.

このページの先頭へ